１９世紀ジョージアン　フレームの中は？素敵なモーニングブローチ

１8世紀後期or19世紀初頭ジョージアンのモーニングジュエリー（ブローチ）です。
美しいパールのフレームの中に入れらているのは何！？
そう、これはヘアー（遺髪）です。知らない方には想像もつかないでしょう。
モーニングジュエリーは亡くなった人を悼んで制作されたもので「死が私たちを別つとも貴方のことは決して忘れることはありませんよ。いつも一緒にいますよ」と言う意味が込められています。まさに愛が一杯詰まったジュエリーなのです。
その中でもこの作品は特筆すべき作品。
カラーの違うヘアーを上手く使い、クルンとカールして中央のゴールドの紐で束ねてあります。上に部分はススキか麦の穂の様なデザインが施されています。
サイズを見てもらうと分かりますが、本当に小さなブローチです。
その小さなブローチの中にこんな繊細な細工を施すなんて、、、
この時代にはこの様にヘアーを素敵にアレンジ’（デザイン）し、まるで絵画の様に描く職人がいたのです。美しい編み込み等素晴らしい技術を持ったアーティストがいたんですね。
身に着けていても誰もこれがヘアーであることは分かりませんのでご安心を。
これも歴史が残した美しい遺産ですね！
裏はピッタリとゴールドで覆われ、２００年経っても色あせることはありません。
サイズ　縦1㎝　横２㎝